赤ちゃんの沐浴（アウトバス）
アウトバスとは、赤ちゃんをお湯につからせずに、バスマットなどの上で洗う方法です。
アレルギーの予防のためスキントラブルを少なくすること、また、不器用さんにとっても赤ちゃんを簡単にきれいにしてあげられる方法としてお勧めしています。
沐浴は、赤ちゃんを雑菌からの感染から守るために個別でからだを洗います。家族と一緒のお風呂に入れるようになるのは１か月健診を終了してからです。
目次
- ○ 沐浴の目的＝アウトバスの目的
- ○ 時間・回数・温度について
- ○ 従来の沐浴とのちがい
- ○ 準備するもの
- ○ 保湿について
- ○ アウトバスの手順
- ○ まとめ
沐浴の目的＝アウトバスの目的
赤ちゃんを清潔にすること。裸にするので全身を観察しましょう。
皮膚刺激により新陳代謝が促進されます。そしてスキンシップのよい機会になります。
時間・回数・温度について
日中の暖かい時間が望ましいですが、パパの帰りを待つ場合は夜間もOKです。
一人では大変な作業と感じる場合は、是非パパの帰りを待ちましょう。
新生児期の赤ちゃんは睡眠のサイクルがまだ短いので、夜少しくらい遅くなっても大丈夫です。遅くても２２時までには終了できればよいでしょう。
生活リズムを意識する程度で、毎日同じくらいの時間帯が望ましいですが、都合があわない場合もあっても大丈夫です。
代謝がよいのと汗かきなので1日1回はきれいにしてあげましょう。
使用するお湯の温度は38℃~40℃くらいが目安です。
従来の沐浴とのちがい
従来の沐浴
湯の中で赤ちゃんを落としそうで不安
洗いにくい
湯の中で時間がかかる
皮膚がふやけやすい
充分に洗えない
お湯の準備・片付けが大変
せっけん成分が肌に残りやすい
アウトバス
湯の中に落とす心配はない
洗いやすい・両手が使える
隅々まで丁寧に素早く洗える
短時間で皮膚がふやけにくい
ベビーバスは使用しない
準備・片付けも簡単
シャワーでしっかり石鹸を流せる
準備するもの
石鹸・無着色、無香料、食物成分無配合。または、ベビー用泡ソープ。
（固形石鹸はしっかり角が立つまで泡立てる場合、泡立てネットを使用するとよい）
バスマット・バスタオルなどで代用も可
赤ちゃんの衣類一式
バスタオル
スキンケアローションなど
※ベビーバスは不要
保湿について
皮膚のバリア機能を保つために新生児期からの保湿が大切です。
沐浴により皮膚がふやけると、乾燥しドライスキンになります。そうするとあれた皮膚からアレルゲンとなる物質が入り感作されてしまう可能性が高くなります。食物アレルギーは皮膚から感作されることがわかっているので、防止するにはスキンケアが大切だということです。
できるだけお風呂上りの５分以内に保湿をしましょう。
保湿ローション・クリームは、アレルギーテスト済みのもの、添加物が入っていないものをお肌の調子を見て選ぶとよいでしょう。
ママが使ってみて「合う」「合わない」を感覚で選んでみましょう。
アウトバスの手順
１．赤ちゃんの服を脱がせる
２．赤ちゃんをバスマットの上に寝かせる
３．顔→頭→体→背中→おしもの順に
４．石鹸の泡を使用し両手でやさしくしっかり洗う
５．シャワーでしっかり洗い流す
６．乾いたバスタオルの上に寝かせておさえ拭き(ごしごししない！)
（皮膚の重なるところは丁寧にしわの奥まで丁寧に）
７．風呂上がり後、５分以内に保湿
８．洋服を着せる(迎え袖)
９．必要に応じておっぱいまたはミルクをあたえる
まとめ
赤ちゃんのアウトバスについて簡単に説明しました。
冬の寒い間は特に赤ちゃんを裸にしている時間を短くしたいものです。
手早く簡単にきれいにしてあげられる方法としてもおすすめの方法です。
自分の家でやりやすくアレンジしてくださいね。